「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第106話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・揺さぶる心
呆れたように、頼子に俊人について話す修。
長い間、鴻池家によって監禁されていた俊人を修自身が現在かくまっていることを伝えます。
ただでさえも身体の優れない俊人が、監禁されていたことで、容体が悪化していたことを修は話し続けます。
そして、その主たる原因が兄である篤人の指示によるものだった、と修は言いました。
修の話を聞いた頼子は、以前連れ去られた俊人の様子を思い出し、直接、俊人に会いたい旨を伝えます。
その頼子の返事を聞き終えた修は、承諾します。
しかし、たとえ俊人の凄まじい姿を見ても、驚かないことを条件として、修は提示しました。
そして、日時を指定し、家まで来るよう言いました。
家の場所については、芳子に聞くよう修は、話します。
・支え合う
楼(みせ)の従業員が揃って、昼食を食べていた際に、頼子は徐に厨房に立つ芳子に呼びかけます。
そして、呼びかけた理由は、やはり修の屋敷について聞くためでした。
突然、頼子から修の家の場所を聞かれ驚く芳子。
頼子も少し不安げに、恐る恐る芳子の返答を待ちます。
手間かもしれないが、教えて欲しい、と頼子は伝えました。
腕を組み少し考えながら、言葉が詰まった声を芳子は出します。
その悩む理由は、なぜ頼子が家に呼ばれているのか不思議だったためです。
修の許可があり、頼子の常連客だとしても、芳子は納得がいきません。
何も答えずうつむく頼子の肩に、隣に座っていた夢子が手を置き、言葉を促します。
自分の頭で巡る話の内容の真偽が不確かなことによって、ためらいを見せつつも、夢子のおかげで、少しずつ話始める頼子。
そばで聞くおさちと笑子は、聞き耳を立てます。
そして、芳子もまたはっきり話そうとしない頼子を見かねてあることを強く言いました。
それは、楼(みせ)を挟まずに、修と関係を持つことは、赤線では許されないことでした。
そうでないことを証明するためにも、早く口を割るよう頼子に芳子は催促します。
それまでの表情とは打って変わって穏やかな顔を浮かべる芳子。
芳子は、さまよう頼子のような存在を楼(みせ)に招いた時から、全員本当の子供のように感じている、と芳子は話しました。
支え合えるのも楼(みせ)がある今だからこそ、と話す芳子の言葉に、蘭子も同調します。
一人で悩むより、これまで違った生き方をしてきた他者の意見を聞くことで、異なった解釈ができる可能性が生まれるかもしれない、と蘭子は話しました。
ようやく全てを話すことにした頼子。
頼子の話を聞いて、初めに話の内容を端的に表したおさち。
それは、頼子が修に復讐を助長されていることでした。
そんな修が、中毒者となった俊人を修がかくまっている、ということを笑子が理解します。
話しの流れについて行けず、少し困惑する芳子に、頼子は謝ります。
杉山家がどうなろうと興味がないが、しかし、俊人の病状だけはどうしても気になる、と頼子は話しました。
そんな頼子の話に、夢子は確信を突きます。
それは、頼子自身が復讐を止めたいと言っているにもかかわらず、修の方が杉山家にしがみついていることでした。
頼子の復讐を助けるのではなく、他の理由があるかもしれない、と蘭子は話します。
頼子もまた、そのことに気がついていました。
初めの頃は、真摯に復讐の手助けをしてくれている、と思っていた頼子。
しかし、今では強引に復讐をさせるよう修が仕向けていることに、頼子は感じていました。
話しがまとまらないことで、再びうなり声を出す芳子。
考えても無駄なため、実際見てみないとわからない、と芳子は頼子を修の家に案内することにします。
楼(みせ)も客が少ないため、芳子は早速案内しようとしました。
頼子に付いていく意思を見せる夢子に、芳子は夢子の人に尽くす性格が、昔と変らない、と言います。
お礼を伝える頼子に、残りわずかな時間だけでも子供のために、役立つ親になりたい、と芳子は伝えました。
3.復讐の赤線【第106話】感想と次回【第107話】考察予想
いよいよ確信に迫る予感・・・。
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4.まとめ
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