【第110話】復讐の赤線、感想・ネタバレ 退屈な役人、功が見捨てた家族

復讐の赤線~恥辱まみれた少女の運命~

「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。

規定を遥かに越えた食べ物を持つ人間もいる一方で、その他多くの人は、割り当てられた食べ物さえも、持たないことがあった戦時下
・・・。

意義を唱えるものの、修の言葉はむなしくも役人である功には響かず。

日が経ち、復讐を決意する事件が起きる!!


1.復讐の赤線【第110話】考察予想と感想

とんでもないくらい功が、嫌な人間です。

2.復讐の赤線【第110話】ネタバレとあらすじ

※ネタバレ注意!!

・格差

以前まで民家が立ち並んでいただろう、荒廃した土地をうつ向きながら歩く修。

お腹が空いた修の前方から、異国の言葉を話す外国人二人が、楽しそうに会話をしながら、紙に包まれた板状のモノを食べていました。

そのうちの一人が、食べ終えたため、その板状のモノを包んでいた紙をその場に投げ捨てます。

それを目撃した修は、二人とすれ違った後、急いで紙拾い上げました。

両手で丸く潰された紙を再び引き伸ばすため、拡げた修。

拡げた紙に残っていた板状の破片を修は、夢中に舐めます。


甘い感覚を味わった修は、少しだけ満足しました。


辛うじて空からの攻撃を免れた建物。

その人々が身を寄せ会う場所に、戻って来た修は、修の帰りを待つ母親に声をかけます。

壁にもたれうつ向く母親は、修が帰ってきたことに気がつくと骨の形が分かるほど痩せた顔を笑顔にしました。

そんな母親に、修は配給を貰えなかったことを伝え、謝ります

母親は、お腹を擦りながら全くお腹が減っていないため問題ない、と言いました。

自分ではなく、修の心配をする母親。

しかし、母親は言葉とは裏腹に、体が悲鳴を上げており、その場に倒れ込んでしまいます

修が声をかけながら、もう一度配給を貰えるように、役人に頼み込むことを伝えました。

きっと、事態を伝えれば役人が食べ物をくれるはず、と修は信じます。

多くの困窮した人たちが並ぶ列の先頭で、身なりの整った役人である功が、退屈そうに立っていました。

修の姿に気づいた功は、また食べ物を貰うために修がやってきたと思い、修の家には、どれだけお願いされても分ける食べ物はない、と功は突き放します。

・全てはお金で解決する世の中

そんな功に、修は駆け寄り、母親が飢えで危篤状態であるため、食べ物を分けてほしい、と土下座し渇望します。


列に並ぶ人々は、修の話す内容に興味を持つこともなく、ただ視線だけを向けます。


地面に四肢を置く修の顔に、自分の顔を近づける功。

母親の状態を憐れみながら、ある言葉を修に伝えました。


それは、お金があるかどうかでした。

困惑する修に、功は平然と当たり前のように、問いかけます。

ないはずの食べ物を欲しがるなら、それ相応のお金が必要、と功は淡々と言いました。

もうお金がないことを伝える修。

お金もないのに食べ物を貰おうとする修の行いを諌めながら、修だけをひいきすることはできない、と功。

立ち上がる功は、早く消えればいい、と修に言いました。

財も権力もない人は、役に立たないため、用はない、と冷たくあしらう功。

途方にくれた修は、母親の待つ場所に戻ります。

建物に入った修は、目を疑います。

そこには・・・。

3.復讐の赤線【第110話】感想と次回【第111話】考察予想

4.まとめ

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