「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第111話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・弱者の現実
必死の願いもむなしく、地位やお金を持ち合わせていない理由で、功によって見放された修。
暗い気持ちと表情で修は、母親の待つ場所に戻ってきました。
帰宅した修は、母親の異変に気がつきます。
細くなった体を倒したまま、身動きしない母親。
何度も呼びかけ母親の体を揺さぶる母親。
反応のない母親に、焦りと恐怖を感じた修は、同じ屋根の下で雨をしのぐ人たちに助けを求めました。
周りを見渡した修。
しかし、そこには母親と同じ状態になる時を待つ人たちばかりでした。
何に対しも焦点が合わない虚ろな目の少女や痩せ細った体を抱える老婆。
どうすることもできず、ただ声を修は、かけ続けます。
その声もむなしく、次第に母親の周りには虫が飛び始めます。
母親の変わり果てた姿を前に、涙を流す修は、功の言葉を思い出しました。
それは、お金も権力もない修たちが命を長らえたところで、何も価値を見いださない、ということでした。
これまでの優しい表情から、険しく何かを決意した表情へと、修は変わります。
・復讐の機会
母親が亡くなったことで、一人となった修は、自分と同じ身寄りのない同年代と生きるために生活します。
しかし、その生活方法は、決して褒められるものではありませんでした。
なぜなら、修たちは他者からお金を奪うことで生計を立てていました。
成人した修に、仲間の男が声をかけます。
彼は、新しい犯罪を紹介してきました。
それは、国が困窮している中でも、権力やお金を持つ家を優遇してきた役人たちからお金を奪うことです。
男の話に反応する修。
後日、満面の笑みでお札を扇ぐ男。
役人たちを少し脅すだけで、大量のお金を手に入れることができたため、男は満足でした。
お金持ちに対して、お金を流すことで地位を手に入れた役人たちが、それを隠蔽したがることは、男にとって予想通りです。
修に、分け前を渡す男は、次なる標的を見つけるためある資料を取り出します。
開かれた資料に、目が行く修は、真剣な面持ちで文字を追いました。
修の様子から次の標的が見つかったのかどうな確認を取る男。
あの日と同じ表情に戻った修が見ていた資料に書かれていたのは、功についてでした。
功が、自分の住んでいた地域を管理していた役人であり、自分や母親の価値を見下した人物であることを修は、男に話します。
功が、均等に配給さえしていれば、母親が亡くなることはなかった、と杉山家を前に立つ修。
自分の考えが正しいかどうか、鮮明にするため修は、杉山家について調べあげることにします。
3.復讐の赤線【第111話】感想と次回【第112話】考察予想
功の嫌な部分がたくさん出てきそうです。
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4.まとめ
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