「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第123話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・修の約束
杉山家に対する復讐を終わらせる、つまり篤人をどん底へと導くためには頼子という存在が重要、と語る修。
修の話を聞いた芳子は、頼子も含め楼(みせ)で働く女性が傷つくようなことはしないでほしい、と修に忠告します。
芳子の気迫に驚く修は、自分の顔を押さえる芳子に手を引き離しました。
そして、動揺を隠しつつ、芳子との約束を守ることに同意します。
約束の印として、修は自らの家の鍵を芳子に渡しました。
約束の印となるかどうかは分からない、と話す修から鍵を受け取る芳子。
鍵があれば頼子が、療養中に俊人といつでも会える、と修は話します。
芳子は、もう一つ修にお願いがありました。
それは、俊人にこれ以上薬を投与しないでほしい、ということでした。
新しく薬を投与しなくても、俊人は精神的にも身体的にも普通に生活できなくなっているためでした。
俊人を痛めつけることで、頼子をさらに追い込むようなことをしてほしくない、と願う芳子。
了承する修に、芳子は質問します。
それは、これから修がどのように行動していくのかどうかでした。
黙り込む修に、芳子は少しため息をつきました。
そして、復讐を考えることを止めて欲しい、と言います。
杉山家の行いは極悪非道であることに芳子も理解を示しています。
しかし、功が亡くなったため、杉山家を苦しめたとしても、何にもならない、と芳子は話しました。
芳子の話を聞いてもなお修は、杉山家という存在を苦しめたい、という気持ちに変化はありません。
それならば、生きる原動となっている復讐を終えたならば修は何をするのか、と芳子は修の身体を揺さぶりながら聞きました。
正座をし、されるがまま揺さぶられ、下を向く修は、芳子には関係がない、と言います。
修の最後の言葉を聞いた芳子は、突如大声を出しました。
その言葉の内容は、修の先ほどの言動を否定するものでした。
目の前の視界が奪われた修は、自分が芳子に抱きしめられていることを認識します。
復讐を終えた後の生き方に芳子は関係ない、と話す修の言葉に対して怒った芳子。
芳子は、自分の生に対して蔑ろにした修を叱り、きちんと向き合うよう、修に言い聞かせます。
復讐よりも自分を大事にしなければならない、と芳子は話しました。
・真実への兆し
とある喫茶店にて、蘭子に協力依頼を頼む夢子と頼子。
杉山家の内情を知るために、家の中に侵入したい夢子と頼子は、蘭子に信子を家から遠ざけるようお願いします。
信子を連れ出すために、蘭子は自分が夫をなくした裕福な妻を演じることにする、と夢子たちに伝えます。
役柄の設定理由について蘭子は、人は共通点を見つけると仲良くなりやすいため、と言いました。
お金持ちである、と知れば信子は目の色を変えるはず、と夢子。
さらに蘭子の尋常ではない覇気を加えれば間違いない、と夢子は確信します。
しかし、もう一人恵子をどのようにして連れ出せばよいのか頼子は悩んでいます。
夢子は、藤原に頼んで恵子を外に連れ出してもえないかどうか、提案しました。
頼子は、修のために全て行動するような藤原に助けてもらいたくない、と言います。
ましてや、俊人が寝たきりになってしまったのも藤原が原因、と考えている頼子にとってはなおさら頼りたくない人物でした。
頼子の意見を聞いて悩み始める夢子。
そこに、蘭子が意見を述べます。
それは、頼子が自分の気持ちを優先することで、本来の目的から遠ざかってしまっている、ということでした。
頼子の藤原を頼りたくない気持ちも理解できる蘭子。
しかし、あくまでも頼子が知りたいのは、杉山家の内情であり、その追求すべき問題から自分の気持ちを優先させて遠ざかるようにしてはいけない、と蘭子は確信を突きます。
蘭子の言葉に理解を示す頼子は、自分の考えが間違っていたことを改めます。
蘭子の意見に賛成した夢子もまた、藤原なら杉山家の近くにいれば必ず会えるだろう、と考えていました。
信子と恵子が家から離れ、小百合一人になった隙に、杉山家を訪問することを頼子たちは企てました。
自分一人では策戦を練ることができなかった、と夢子と蘭子に感謝する頼子。
夢子と頼子と行動ができるのも楼(みせ)が潰れるまでの短い間しかなく、新しく店を立ち上げる際に、次は自分が芳子のような立場になり、表だって行動することができなくなるため、二人の手伝いができるのもこれで最後、と蘭子は物思いにふけます。
楼(みせ)で働く女性の中では、自分が一番長く働いているため、長女みたいなもの、と蘭子は話します。
戦争で身内がいなくなった蘭子は、頼子たちが家族のような存在、と話しました。
そのため、共に行動できる間は、頼りにして欲しい、と蘭子は微笑みました。
蘭子の言葉に感化された夢子と蘭子は、感謝の思いでいっぱいでした。
喫茶店を出た三人。
蘭子は、感謝は予定通り物事が進んでからにするよう、夢子と頼子に投げかけます。
3.復讐の赤線【第123話】感想と次回【第124話】考察予想
みんな動き出しています。
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4.まとめ
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