「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第132話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・お菓子があるので・・・
何食わぬ顔で杉山家を訪れた頼子と夢子。
頼子と夢子に対して親近感を抱く小百合は、二人を家の中に招き入れます。
偶然にも信子と恵子がいないことや、初めて同世代の女性と会話をできる楽しみから浮かれる小百合。
そんな小百合を騙しつつ、頼子は作戦を決行します。
作戦とは、夢子が小百合を引き留めている間に、頼子は功の部屋である物を探し出すことでした。
そして、頼子はお手洗いに行きたいことを小百合に伝えます。
小百合は、丁寧にお手洗いの場所を説明します。
部屋を出て、襖を閉めた頼子。
あまり時間がないために、小走りに目的の場所に頼子は向かいました。
功の部屋のドアノブに頼子は手をかけます。
少し開くのを躊躇う頼子の脳裏には、あの頃受けた屈辱的な行為を鮮明に浮かべます。
それは、功の言葉と共に、思い起こされました。
頼子と自分の関係を家族に知られてしまえば、自分自身も危険だと感じつつも、頼子の身体を堪能しようとする功。
功の言葉に嫌悪感を抱く頼子は、寝たきりになってしまった俊人を思い浮かべ、意を決して部屋の扉を開けます。
扉を開けた頼子は驚きます。
なぜならその部屋は、以前の陰気臭い、書物まみれの部屋ではなく、整理整頓された女性らしい内装となっていたためでした。
目を見開いた頼子は、見覚えのある机の引き出しに手をかけます。
その頃、夢子は小百合の話し相手兼、足止めをしていました。
しかし、小百合は二人をもてなすために、お菓子を用意するのを忘れていたことを思い出します。
夢子は、気をつかってもらわなくても大丈夫、となんとか小百合に部屋にいてもらえるように、説得します。
小百合は、どうしても食べてもらいたいお菓子であるため、と部屋を出て行ってしまいました。
引き留める言葉が見当たらず、無情にも音だけを発する夢子。
・主人
部屋に置かれた机の引き出しを全て開けた頼子は、呆然と立ちつくします。
おすすめのお菓子を用意し、気分が高まった小百合は、夢子の待つ部屋に向かうため廊下を歩いていました。
その時小百合は、頼子もまた夢子が待つ部屋に戻ろうとしているのを目撃します。
お菓子を持ってきた小百合は、部屋に座って待つ二人を確認しました。
そして、頼子にお手洗いに行けたかどうか確かめます。
問題なく行けたことを伝えた頼子に、小百合は安心しました。
そして、頼子がお手洗いとは反対の方角に向かって歩いていたため心配していたことを伝えます。
頼子は屋敷が広いため、困惑していた、と言いました。
自分自身もまだまだこの屋敷に慣れないため、頼子の気持ちが分かる、と小百合は伝えます。
夢子は、頼子がとても天然である、と話を合わせました。
お菓子を食べ終えたら、出入り口まで見送ってもらわないと帰れないかもしれない、と夢子。
その言葉から、二人の帰宅を察した小百合は、寂しい気持ちを言葉と表情に出しました。
引っ越しの知らせをしただけであるため、あまり長く居るつもりはなかった、と話す夢子。
小百合は、夢子の話しに納得し、また会えるかどうか、確認をします。
少し残念そうな顔をする蘭子。
楼(みせ)に戻ってきた頼子と夢子は、蘭子に屋敷で得られたことを報告します。
その内容は、功の部屋であった部屋が、功の部屋でなくなっていたため、何も見つけられることができなかったことでした。
蘭子に手伝ってもらったにも関わらず、何も見つけることができなかったことで、申し訳なさと不甲斐なさから顔を青ざめる頼子。
頼子の後悔を蘭子は、全く気にしていませんでした。
むしろ、自分ではない誰かを演じることに愉悦を覚えた蘭子は、次の機会を楽しみにしています。
蘭子の言葉に少し引っかかりを感じる夢子。
蘭子は、それは気にすることではなく、杉山家に専念すべきだ、と頼子を励まします。
功の犯した罪や悪巧みを示す鍵を見つけることに、改めて向き合う頼子。
頼子は、引き出し内部までを見終えたが何も証拠を見つけることができませんでした。
しかし、功は常に行動や気持ちを文字に起こしていたため、何か手がかりがあるはず、と頼子は前向きに考えます。
ほんの少し日が立ち、再び杉山家を訪れた頼子と夢子。
快く二人を招き入れた小百合。
頻繁に訪れているため迷惑ではないかどうか、と確認をする夢子。
しかし、小百合はそのようなことは一切思ってもいない、ということを伝えます。
それどころか、二人の来訪を心待ちにしていたことを話します。
なぜなら、普段身内と会話する内容といえば、いつも同じであるため億劫であった、と小百合は言いました。
その内容とは、金銭面、と子供についてばかりだからでした。
「子供」という言葉に、驚く頼子と夢子。
夢子は思わず篤人の存在を知っているかのような言葉を発言してしまいますが、慌てて照準を小百合に戻します。
そして、夢子は小百合に子供がいたことに、驚きを表現しました。
おそるおそる頼子は、まだ生まれていないだけで子供がいるのでは、と小百合に聞きます。
しかし、小百合は二人の思い込みとは反対に、まだ子供ができていないため、家族の間で悩んでいることを話します。
小百合の本当の母親(牡丹)からは熱心に指導を受けているものの、信子は無関心で、篤人は・・・と言葉を濁す小百合。
親しい仲だとしても、さすがに迷惑かもしれない、と小百合は話を止めました。
しかし、夢子は悩みがあるなら身体から出した方がいい、と忠告します。
頼子の頭の中はすでに子供の話ではなく、いかに部屋から脱出するかで覆われていました。
3.復讐の赤線【第132話】感想と次回【第133話】考察予想
頼子、夢子、蘭子、名前が似ているので間違えそうになります。
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4.まとめ
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