「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第134話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・なるほどね・・・
お手洗いに行くと言いながら、功の悪事を示す手がかりを探しに行っていた頼子。
そんな頼子の戻りが遅いため、小百合を引き留めていた夢子は、とても焦りを感じていたことを頼子に伝えます。
夢子が不安になっていたことに対して謝罪する頼子。
しかし、夢子のおかげでなんとか探していた物証を見つけることができた、と頼子は夢子に話しました。
ついに目的の物が見つかったことで、思わず気分が高鳴った夢子は、その気持ちを声で表現してしまいます。
まだ杉山邸の門前であることやあまりにも声が大きかったため、頼子は夢子に静かにするよう注意を促しました。
状況を飲み込んだ夢子は、すぐさま頼子に謝ります。
頼子はふと人の気配を感じ振り向きました。
なんとそこには、二人の様子を伺う小百合の姿がありました。
手に紙袋を持ったまま唖然とする小百合の姿に、会話の内容を聞かれてしまったのでは、と顔を青ざめる頼子。
小百合に何か用でもあるのかどうか確かめるために駆け寄る夢子。
小百合は、引っ越しして間もない頼子が、女性特有の生理的事情で使う物資が足りないのでは、と心配し、わざわざ消耗品を携えて門まで出てきたことを話します。
小百合から消耗品を受け取りお礼を伝える頼子。
先ほど渡せなくて申し訳ない、と小百合は話しました。
二人の心配をよそに、小百合は何事もなかったように、屋敷に引き返していきました。
苦笑いを浮かべながら小百合に手を振る二人。
小百合を見送った後、二人は同時にため息をつきます。
茜色の空を見上げながら小百合は、夢子が頼子を「スズラン」と呼んでいたことを思い出します。
そして、頼子が「スズラン」という名前であることを小百合は知りました。
実母である牡丹(ぼたん)や篤人とは比べものにならいほど自分の心に近づいてくれた、と小百合は思いを巡らします。
小百合は、「スズラン」の書き方が「鈴蘭」ではないか、と気がつき少し声に出して笑いました。
そして、頼子がこれからも近くにいてくれれば、と気持ちを言葉にします。
・鬼の居ぬ間
日が暮れる寸前に、帰ってきた信子を小百合は玄関まで迎えに行きます。
お金持ちの未亡人の役を演じた蘭子と共に、女性の美しくいられる秘訣について会話をしていたため、帰るのが遅くなってしまった、と信子は伝えました。
信子は、小百合にあることを確認します。
それは、留守中に客人が来ていたかどうかでした。
信子の質問に小百合は、自分と同年代の姉妹が友達として遊びに来ていたことを話します。
以前に小百合からその姉妹について話を聞いていた信子。
あまりにも頻繁に来訪するそんな姉妹に、嫌悪感を抱く信子は、小百合にその姉妹について何を知っているのか聞きます。
しかし、小百合は何をしている人なのかも知らない、と話しました。
同年代の友達がいることで気を晴らすことは構わないが、自分の留守中に見知らぬ誰かが家を出入りすることが気にくわない信子。
その理由として、高価な物品を盗まれるかもしれない、という懸念があるためでした。
泥棒まがいなことを姉妹がするはずはない、と驚く小百合。
しかし信子は、小百合は令嬢であるために、世間の醜い部分を知らないだろう、と注意を促すに留まりました。
そんな信子の話を聞いた小百合は、自分の考えを改めます。
それは、お金に貪欲で、そのためにはいかなることも惜しまない人間がいる、ということでした。
小百合の言葉と視線は、まるで信子について語っているようです。
それを本人も察したためなのか、信子は一言も返事を返さずに黙り込みます。
少し間をおいて、上機嫌で恵子が帰ってきました。
今日もまた良い関係を築いている男性と共にいたのだろうか、と微笑みながら小百合は話します。
信子は、お金をむさぼる恵子が早く嫁いでいってほしい、と願っています。
そんな信子の言葉を背中で受け止めた小百合は、正面を向いたままあることを話しました。
それは、家から出て行かなければならないのは、二人になるのでは、ということでした。
小百合の言葉が聞こえず、小百合の後ろで不思議そうに首をかしげる信子。
居間に置いてあるちゃぶ台を囲む三人。
今日もまた楽しい時間を過ごした恵子は、余韻に浸っています。
恵子は、小百合に話しをなげかけます。
それは、結婚というものがとても素敵である、ということでした。
四六時中好きな男性と共に過ごすことができる、という恵子は藤原を美化した姿を思い浮かべ顔を綻ばせます。
お茶を飲みながら、ちゃぶ台に置かれたお菓子に目が行く恵子。
またしても小百合の友達が、家に来ていたことを恵子は知ります。
恵子もまた、信子と同じように自分がいない間に家に誰かが来ていることに対して嫌悪感を抱いているようでした。
しかし、小百合は、いずれ恵子も家を出て行くことになるため気にすることではない、と話します。
それもそうだ、とまんざらでもない恵子は少し嬉しくなりました。
ところで、その頻繁に来る人たちの名前を聞きたい、と話す恵子。
しかし、小百合は、自分が二人の名前を聞いていないことに気がつきます。
驚く恵子と信子。
正式に聞いてはいないものの、姉妹である妹が、「スズラン」と呼ばれていた、と呟く小百合。
露骨に表情を曇らせる恵子と信子。
3.復讐の赤線【第134話】感想と次回【第135話】考察予想
小百合は、頼子と初対面・・・。
名前だけは、篤人の一件で聞いていたかどうか・・・忘れてしまいました。
- 次回が気になる方はこちらから↓
4.まとめ
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