「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第135話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・藤原の手
藤原を屋敷に残して、ある場所に向かおうとする修。
修は、藤原に俊人の体調をうかがうこと、そして頼子たちの面倒を見るように指示します。
修から指示された任務を聞いた藤原は、あることを察しました。
それは、修が長い間屋敷を留守にすることでした。
修のそばに居られないことに不安を感じる藤原は、修がこれから向かおうとする行き先を聞きます。
教えてもらうことが叶わないならば、少しの間だけでも同行したい旨を藤原は、修に伝えます。
しかし修は、無言で藤原に背中を向け、屋敷から出て行きました。
返事を聞かぬまま藤原は、丁寧に修を見送ります。
胸に手を添えお辞儀をする藤原は、心から修の帰りを待っていることを言葉にしました。
・マサとキャシー
身に纏う服と同じように色のない世界に身を落とし、先を進む修。
完璧な復讐を成し遂げるには、頼子の存在が不可欠だったことを修は頭で考えています。
しかし、芳子との約束で、頼子を利用することを止めた修。
芳子は、頼子が篤人に対してどのような気持ちを抱いているのか分からないものの、頼子の意にそぐわないことは止めて欲しい、と修にお願いしていました。
そのため、頼子を復讐に加担させない、と修は決めていました。
他人の手を借りずに自分だけで、杉山家への復讐を終わらせることに手段を変えた修。
来訪を知らせる鈴の音と共に、とあるバーに修は足を踏み入れます。
カウンターには先客がいました。
無造作な長髪を後頭部で一つに結んだ先客の男性は、赤い服を着ています。
男性は、バーに入ってきた修に気がつくと、声をかけました。
男性は、修を知っているようです。
しかし、修がこのバーにやって来たことが、とても稀であることを修本人に伝えます。
男性の隣に座る修は、男性を「マサ」と呼びました。
マサとこのバーで居合わせたことに、少しだけ感情が動いた修。
知り合いを前にしてもなお、落ち着いた態度を見せる修にマサは、いつも通りの冷静さに感心します。
マサが感心した理由は、ただの知り合いではなく、数年出会っていなかった知り合いであったとしても、修が冷静な態度を見せたためです。
数年出会えなかった原因が、修にある、と話し出すマサ。
以前は自分と同じ世界で生きていたはずの修が、いつの間にか反対側の世界において名が通るようになったことで、修自身が自分たちと距離を置くようになった、とマサは話します。
マサの話しに否定しない修。
そこに、マサが誰と話しているのか気になって様子を見に来た女性が現われました。
店の奥から現われた露出の多い服を着た女性もまた、修を知っているようです。
そして、女性もまた修と出会うのが久しぶりで修の存在に驚いています。
修やマサと向き合う形で、カウンターの内側に立つ女性。
修は、その女性を「キャシー」と呼びました。
バーを訪れた目的が、キャシーにある依頼をしたいため、と話す修。
自分に依頼をすること、つまりそれが何かしら複雑な経緯であることを既に理解するキャシー。
マサもまた、キャシーに対して用事がある、ということがどういうことなのかを認識していました。
あることが済めば、マサにも頼みたいことがある、と修は話します。
キャシー同様、マサ自身もまた自分に対する依頼が危険な依頼であることを理解していました。
詳しくは聞いていないものの、修の依頼に対して一つ返事で承諾するマサ。
マサは、金額は相当な額を用意してほしい、と修に伝えます。
修はキャシーに本題に移りました。
それは、全く違和感なく亡くなってしまう毒を準備してほしい、ということでした。
薬の条件に、瞬時に必ず効くもの、と修。
目を閉じ、タバコを吸いながら間を置くキャシー。
キャシーが最初に修に伝えたことは、マサと同じでした。
かなりの報酬がいることになる、と話すキャシー。
修は、相当額を持参していることを伝えます。
しかし、キャシーは突然甘い声で、金銭的な報酬だけではない、と話しながら修の手に自分の手を添えました。
仕事を引き受ける代わりに、自分の身体を満たさなければならない、と修の耳元でささやくキャシー。
至って冷静に修は、毒を早く準備できるならば、キャシーの条件も問題ない、と答えます。
高揚した気持ちを言葉に表すキャシーは、舌なめずりをしました。
さっそく、準備をしなければ、と店と奥を仕切るカーテンの向こう側に消えていきます。
修が薬で人を消してしまおうとすることに驚いていたマサ。
わざわざ薬でなくとも、この店の近隣にいる名前も知らない人物なら、安い金額で人を消してくれるだろうに、とマサは話しました。
しかし、修は人を利用することをやめたことを話します。
杉山家に対する復讐を自分の手で決着をつける、と言葉にする修。
修が以前話していた復讐の手口と違うことを指摘するマサ。
それは、杉山家の復讐に適した人物がいる、ということでした。
修が話していたその人物の所在を聞くマサ。
しかし修は、考えが変わったことを伝えます。
自分の復讐にその人物を引き込むことがこれ以上できない、と話す修。
修の話に理解を示したのか、興味がないのか分からない返事を返すマサは、とりあえず自分にして欲しい依頼は何なのかを修に聞こうとしました。
そこに、店の奥から修を呼ぶキャシーの声が聞こえます。
準備が整い修の前に現われたキャシーの姿は、何も衣類を身に纏っていません。
しかし、キャシーは肝心な部分を店と奥を仕切るカーテンで隠していました。
直接的な依頼をせずに、先ほど話した会話の中で仕事の内容を察するようにマサに促す修。
修の言葉を理解したマサは、軽く承諾し、修をお客様としてキャシーの待つ部屋に案内します。
3.復讐の赤線【第135話】感想と次回【第136話】考察予想
マサとキャシー・・・。
- 次回が気になる方はこちらから↓
4.まとめ
コメント