「復讐の赤線~恥辱にまみれた少女の運命~」は葉山いずみさん、慶優さん、ユーナさんの作品です。
2.復讐の赤線【第139話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・夫婦の溝
帰宅した篤人を出迎えたのは、小百合でした。
少し遅れて出てきた小百合は、おそるおそる篤人にあることを聞きます。
不思議に思う篤人に、小百合が聞いたこととは、「よりこ」とは誰なのか、でした。
不安な表情を浮かべながら質問する小百合に対して、「よりこ」という言葉を聞いた篤人の表情は、今まで見たことがないほど明るくなりました。
嬉しさを隠しきれない篤人。
とりあえず居間に座る篤人は、なぜその名前を知っているのかどうかについて、小百合に聞きます。
・初恋の思い出
それに対して、小百合は近頃仲良くなった知り合いについて、信子と恵子に聞かれたことで、その名前が浮上したことを話しました。
その名前を聞いた二人の態度や言が豹変したことを思い出す小百合。
篤人は、そんな二人が現在どこにいるのかを小百合に尋ねます。
小百合は、二人が「頼子」の名前を聞いた瞬間、家から飛び出してからは、戻ってきていない、ということを伝えました。
事情を聞いた篤人は、小百合や信子、恵子、そして自分の置かれた状況に飲み込めずにいました。
そんな篤人に、小百合は「よりこ」と知り合いであったことに、悲しさをあふれさせます。
篤人は、少し動揺しつつも、頼子についてまだ小百合に説明していなかったことを思い出しました。
そして、頼子とは遠い親戚であり、両親を亡くした頼子が不憫だと感じた功が杉山家に引き取った、という過去を話します。
しかし、そんな頼子は自分以外の家族と折り合いがつかず家から離れていってしまったことを篤人は話しました。
現在は、赤線地帯で生活している頼子が、本来ならば、そのような場所で働くとは思えないくらい、心がきれいな女性であることを満面の笑みで話す篤人。
そんな篤人の態度や表情、言葉に小百合は気持ちが暗くなります。
小百合の気持ちもつゆ知らず、篤人は頼子との思い出に酔いしれました。
頼子の作る料理がとてもおいしく、気をつかってくれるため、とても居心地が良かった、と過去を堪能しながら話す篤人。
ますます暗くなる小百合は、頼子がとても素晴らしい女性だった、ということを篤人の話を聞いたうえで、自分の言葉にしました。
頼子に対する小百合の問いかけに、同調した篤人は、頼子が初めて自分が好きになった女性でもあることを告げます。
あくまでも昔の話しである、と笑いながら小百合に伝える篤人。
しかし、その話を聞いた小百合の表情は、人形のように冷たく固まってしまいます。
まったく、小百合の気持ちを汲み取ることもなく、篤人は淡々と自分の気持ちと考えを整理していきました。
それは、なぜ頼子が杉山家に来ていたのか、についてでした。
そして、篤人は、小百合に週の最後の日は、家に戻るのが遅れることを伝えます。
その理由を聞く小百合に、篤人は仏のような顔で、自分が抱いた疑問を確かめるために、直接頼子に会ってくることを話しました。
頼子のいる赤線地帯には、近づきたくないものの、仕方がない、と話す篤人。
うつむきながら黙り込む小百合の肩に篤人は手をかけます。
そして、自分が小百合と夫婦であり、赤線地帯に行ったとしても、いっさい不純な考えがない、ということを澄んだ表情で篤人は話しました。
愛想笑いを浮かべつつ、承諾する小百合。
不純な考えがない、とは言いっても、やはり赤線地帯、という場所にはどんな人がいるか分からないため、行って欲しくない、と自分の気持ちを小百合は伝えます。
そんな小百合の言葉から、以前頼子に会うために、赤線地帯に赴いていた際に、小百合の父親である王親(きみちか)に見つかってしまったことを思い出す篤人。
口ごもる篤人に、サイドから小百合は飛びかかります。
押し倒された篤人は、自分の腰にしがみつく小百合の言葉を耳にしました。
それは、昔の話をせずに、自分に注目してほしい、という内容でした。
小百合は、篤人に口づけをしたまま、篤人のズボンのチャックを下ろしていきます。
大事にされる女性になりたい、と言葉にする小百合は、子どもが欲しい、と呟きました。
しかし、飛び起きる篤人は、小百合に疲労がたまっているため、と肉体関係を拒み謝ります。
居間を出た篤人は、小百合に申し訳ないと思いつつ、身体を合わせる気持ちではない、ことを考えていました。
そんなことよりも、頼子のことを考える篤人。
心が優しい頼子が、赤線の人たちに騙されて何かをしようとしている、ということを篤人は心配し、頼子自身に確認することが重要である、と決めつけます。
そんなことを考えながら廊下を突き進む篤人のズボンのチャックは降りたままでした。
居間に一人残された小百合は、呆然とうつむきます。
篤人が自分を意識してくれないため、頼り事ができない、つまり、家族全員がそうなったことに絶望する小百合。
頭を抱える小百合は、ふと全員ではない、ということに気がつきました。
聖女のような頼子を思い浮かべる小百合は、頼子なら自分を助けてくれるはず、と天を見上げました。
「スズラン」ではなく、「頼子」と呟く小百合。
3.復讐の赤線【第139話】感想と次回【第140話】考察予想
全然読めないです。
- 次回が気になる方はこちらから↓
4.まとめ
コメント