【第4話 あらすじ】
~あどけなき殺戮~
爺の言うことは、正しいと信じ、村の者たちを次々と斬殺していくあずみたち。
あずみは、爺の期待に応えるべく剣をふるう。
黙々と殺す少年、自分の強さに心酔する少年、それを見て困惑する村人、それぞれの思いが錯綜する。
あずみは赤ん坊を抱く母親に剣をふりかざす、
寸前のところで剣をとめてしまうあずみ。
母親は殺されまいと、剣をふりまわす。
その動作をかわしていくあずみ。
うきは、ためらいもなく親子をきる。
赤ん坊をきるのをためらったことを爺には伝えないでおくと、あずみに言ううきは。
あずみたちは集まり、数を報告しあう。計52人であった。
打ち損じはない。
あと一人、弥衛門を残して。
弥衛門は横たわる村の者たちと、刀を手に凜と立つあずみたちを前に言葉が出ない。
丸腰の弥衛門にひゅうがが刀を渡す。
そして、誰が弥衛門の相手をするか相談し始める。
結果、一番腕の立つあずみが相手をするのが礼儀であろうという話にまとまった。
あずみは、これまで教授してもらったことに対して礼をいい、刀をとる。
弥衛門は、まだ夢を見ているのだと思い込ませながら、あずみに刀をふり落とす。
その前に、あずみに首をはねられる弥衛門。
村を囲む森の木の上からあずみたちを見下ろす爺。
その晩、ごちそうがあずみたち一人一人の前に並ぶ。
爺は、期待通りの働きをした少年たちを誉めた。
少年たちは嬉しそうにした。
10年にわたる修行時代を終えたことに爺はあずみたちを労った。
爺はあずみたちに問う。村の者は弱かったであろうと。
村の者が弱いのではなく、おまえたちの武術がすぐれているからだとあずみたちに話す。
自信をもち、大きな使命を果たせる戦士であることを喝采する。
その大きな使命とは。戦乱を終わらせ、やすらぎをもたらすために乱を起こそうとする悪を打ち倒していくことである。
あずみたちはそれを聞き、気力に満ちあふれるのであった。
食後、爺の一発芸にあずみたちは純真無垢に楽しんだ。
皆が寝静まったあと、あずみは一人家をでる。
あずみが向かったのは、一つ目の試練のときに打ち合った少年たちの眠るところであった。
あずみは返事のない少年たちに修行が終わり、爺に喜んでもらえたことを話した。
そして、これから皆の分まで活躍することを誓った。
【第4話 感想】
村の見学の際に関わった母子をためらわず斬り殺せなかったことに、あずみの心の迷いがすこしだけ見えたような気がします。
死んだ仲間のところにいき、会話をするところからは、あずみの人を思いやる気持ちがあることを示しているような印象を受けました。
ただ、自分の行いが正か否かについては、まだ自分では判断しかねてる思います。
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