溝に落ちそうになっている中老の男性を助けたあずみは、ぜひお礼にと男性の娘の結婚式に参加して欲しいとお願いされます。
結婚式を知らないあずみたちにめでたいことがあるようだ、と爺はあずみたちに教えました。
庄屋様に嫁ぐため盛大な準備をしている光景に興味があるあずみは家の回りをみて回ります。
酒・金・女、欲しいものが全て集結していることを都合がいいと目論む輩がいた・・・
庄屋様に嫁ぐきくの白無垢姿を見るあずみとすえ。
武術の達人爺は、遠くから聞こえる蹄の音に反応しました。
山から降りてくる野伏せりに気がついた爺は、ひゅうがたちにこの場所を立ち去ることを急かします。
爺はあずみを呼びますが、祝言での集まりで人がごった返していました。
探す時間がないと判断した爺は、あずみを探しに行こうとするひゅうがを止めます。
使命以外に武術を使ってはならない、と厳しく言ってあることと刀がなくても巻き添えにはあずみならならないはずと確信した爺は、屋敷をあとにしました。
屋敷を出たあとにすれ違う野伏せりを祝言の一興かと思う世間知らずのひゅうがに構わず行くように爺が言います。
野伏せりが来たことがわかったきくは、すえとあずみを小屋に隠し、決して出てきてはならないと言いました。
屋敷から人が慌てて出ていくのを少し離れたところで見ている爺に、盗賊がやってきたことがわかったのでひゅうがは、盗っ人を許していいのかと聞きます。
くどいほど使命以外では武術を見せてはならないと教えた理由は、子供であるため敵を油断させ、敵中に深く侵入できるためだからで、万が一強さを見せてしまい世に知られてしまったならその見返りはひゅうがたち自身に返ってきてしまうことを、もう一度説明しました。
あずみもきっと武術を使わず逃げて来るはず・・・
野伏せりたちは米俵を荷車に積み、女を漁ります。
すえときくの父親の助けて!の声が聞こえたすえとあずみは小屋の窓から声の方を見ました。
そこには、「上玉だ!」ときくが羽交い締めにされています。
あずみが来るのが遅いためひゅうがに迎えに行くよう爺は指示します。
きくが何をされているのかわからないあずみは乱暴されていることだけはわかっているようでした。
身体を震わすすえの横では、武術を使ってはならないと爺の顔が浮かぶあずみ。
屋敷のあちらこちらで女の人が襲われているのを目撃するひゅうがもまた何が起こっているのかわからないようですが、あずみとは違う感情を抱いているようです。
やはり子供のひゅうがに野伏せりたちは警戒していません。
きくが襲われていることにたまらずすえが飛び出してしまいました。
それに連れて出てきたあずみに野伏せりは、興味を、持ちます。
子供ではあるがなかなかの上玉と言いながら・・・
あずみの身の危険を感じたきくは、野伏せりの刀を隙をついて抜き出し、あずみを守ろうとしました。
傷を負わされた野伏せりは、迷うことなくきくを斬りつけます。
鬼め!と言いながらきくとすえの父親も野伏せりに立ち向かいますが・・・
目の前で起こる出来事にあずみは、爺の言葉と内から上がるどうしようもない気持ちに感情が高ぶりました!
ものすごく悲しい回でした。
悲しい回でありながら、一番面白い話でもあります。
爺の教え以外のあずみの心の動きや葛藤がとてもわかりやすいな、と思いました。
あずみは、ひゅうがたちとさ違い女の子のためでもあるかもしれませんが、人を思う気持ちの成長が誰よりも早いと感じます。
一緒に育ったはずなのに、ひゅうがとあずみでは、目の前で起こっていることについての考え方や感情が違う気がしました。
それにしても、きくもキレイですがあずみはもっと美しく描かれているように思います。
あずみの成長・・・楽しみです
【2巻第⑤話】あずみ、感想・ネタバレ

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