「あずみ」は作家小山ゆうさんの作品です。
2.あずみ【6巻第6話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・秀頼の望み
秀頼を探す淀の方のもとに大野治長が報告をしにやってきました。
千姫の懇願のおかげで大砲が止まったとのことでした。
しかし、止んだのもつかの間、再び大砲の音が聞こえます。
孫の千姫が脱出したため、心置きなく大砲を打ち込んでいるようにも聞こえました。
煙で前が見えない中、秀頼を呼ぶ声がします。
声の主が、あずみであることに驚く秀頼。
秀頼を助けるためにやって来たことをあずみは伝えました。
どうしても、戦をしたくないと思う秀頼が倒されることにあずみは納得できないようです。
千姫の言葉であずみが思いついた妙案は、一民として秀頼が生きていくことでした。
豊臣秀頼は、城で焼けてしまったことにして、どこか遠くで生きていくことをあずみは勧めます。
「平和に生きていける・・・」と呟く秀頼。
あずみも一緒に暮らしてくれるか問う秀頼に、あずみははっきりと頷きました。
その返事に歓喜した秀頼は、大粒の涙を流しあずみの手を取ります。
・あずみに感謝する秀頼
走ろうとする秀頼は、ふと周りを見渡しました。
秀頼のために犠牲になった家臣を目の当たりにした秀頼は、自分だけが生きて逃げ出すことはできないと考えを改めます。
天下人豊臣秀吉の遺児、豊臣秀頼として最期を終える決意を固めました。
あずみと会うまで見苦しく生きていたが、あずみと会えてとても幸せな時を過ごすことができたと秀頼は想いを馳せます。
秀頼のもとにやって来た淀の方に、豊臣の君主として潔く切腹することを秀頼は言いました。
「お先にまいる」と共に、あずみが好きだったともう一度伝える秀頼。
あずみもまた秀頼が好きだったと言います。
その言葉を聞き終えた秀頼は腹に刀を刺し、頼まれていたあずみは秀頼に止めを刺しました。
眠りにつく秀頼を見とった淀の方は、あずみに感謝をし、自らの命を絶ちました。
3.あずみ【6巻第6話】感想と次回【6巻第7話】考察予想
とても好きな印象に残る話でした。
あんなに平和顔をしていた秀頼が、最期に豊臣秀吉の遺児秀頼として命を絶っていくのが立派な君主だと思いました。
あずみと出会って幸せを感じ、最期もあずみによってもたらされたことが秀頼の救いだったと思います。
4.まとめ
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