「旦那が美貌を隠す訳」は作家Hararaさん、Gabi Namさん、Jungyeonさんの作品です。
2.旦那が美貌を隠す訳【第36話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・攻めの次は、守り!
レティーシャによって営まれるレストランは、魔物であるスナネコたちに大盛況でした。
誰しもが、夢中で食べ尽くす美味な料理。
メニューは一品しかないにも関わらず、スナネコたちは毎日食べても飽き足りません。
列をなして並ぶスナネコたちは、待ち時間の長さから苛立ちます。
噂が噂を呼び、膨張する店の評判に、アレクサたち従業員の態度も厳格になりました。
店の規模以上の来店により、予約ではなく、会員制となったレストラン。
一週間弱が過ぎた頃、その日の営業を終えたレストランでは、料理長であるカサロが凝りきった肩や腰を伸ばしていました。
労うレティーシャに、カサロは、質問します。
それは、仕入れ額に対して大幅な売上があることでした。
料理の原料である「~チュ~」は、「扉」から無償で得ているためです。
それに対してレティーシャは、良くない、と言いました。
良くないとは、物足りないということです。
狡猾な顔をするレティーシャとカサロ。
さらに利潤を増やすためのレティーシャの作戦とは、店を休業することでした。
驚くハルステッドの従業員に、レティーシャは本来の目的を思い出させます。
それは、大悪魔べレアルを懲らしめることでした。
そこでべレアルについて情報共有を始めるレティーシャたち。
べレアルとは、長く生きているにも関わらず、風貌は若い美男子であり、典型的な自分大好き悪魔です。
エルデンの補足によると、大悪魔の中でも高い地位に属し、その優れた容姿で人間を騙すようでした。
そして、金に目がないべレアルを誘きだすためには、無論、金が最適だ、とエルデンはレティーシャに伝えます。
べレアルの特性について把握していたレティーシャは、すでに攻める手筈は出来ていました。
残るは、守りだけ、と話すレティーシャ。
守るなら当然の如く、ハルステッドではないか、とカサロたちは、疑問に思います。
レストランを開く前日に「扉」前にて、満足のいくまでアイスコーヒーを取り寄せ飲み干したレティーシャ。
確かに本陣であるハルステッドを守るのが、妥当とレティーシャも考えます。
しかし、あくまでも今回の作戦において重要な場所は、「扉」のあるバルロッサでした。
バルロッサには、すでにドラゴンのバルハナスが守備しています。
しかし、生き物であるため常時配備には厳しい、と感じたレティーシャは、他にも戦力を求めました。
一時的な人員を雇うとなれば、裏切りの面や経費が気になります。
そこで、そばに捉えたゴーレムの孵化場に目を付けました。
・「パパ、ママ」と呼ばれて
レストラン休業期間中、エルデンとともに、バルロッサにあるゴーレムの孵化場にレティーシャは、やって来ます。
エルデンは、ゴーレムを生み出すことで敵になりうる可能性を拭えず不安になります。
しかし、レティーシャはそれでもゴーレムを味方につけて得られる対価を優先させました。
レティーシャの考えに同感したエルデンは、本に書かれている通り、孵化場である水にゴーレムの生命石を投げ入れます。
反応を示した水の動きに慌てた二人は、とりあえず手順を踏んで岩を投げ入れました。
反応を見せない水を窺う二人。
少し待つと、水底から小さな気泡が浮かびあがります。
すると、それとともに現れた人の形をした何か・・・。
驚いてエルデンにしがみつくレティーシャ。
レティーシャと違い冷静なエルデンは、水の中へ入って行きます。
レティーシャの制止にも、臆せず突き進むエルデンは、水の中からゴーレムの子供を拾い上げました。
ゴーレムの赤ん坊が生きるためにもがいていたことをエルデンは気づいていました。
大人と違い子供のゴーレムが、小さいことに驚くレティーシャ。
エルデンは地面に、ゴーレムを下ろします。
四つん這いで進む子供のゴーレムは、エルデンのマント、レティーシャのドレスの裾を掴みました。
そして、ゴーレムが話したのは、二人を父母と表現した言葉でした。
声を出して驚くエルデンとレティーシャ。
3.旦那が美貌を隠す訳【第36話】感想と次回【第37話】考察予想
ゴーレムの子供が、エルデンとレティーシャを親だと認識したのは、最初に見たモノを親と思い込む刷り込み効果なのかもしれません。
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4.まとめ
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