「旦那が美貌を隠す訳」は作家Hararaさん、Gabi Namさん、Jungyeonさんの作品です。
2.旦那が美貌を隠す訳【第37話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・イクメン、エルデン
生まれたばかりの子供のゴーレムから、親として認識されたレティーシャとエルデン。
親であることは否定しないものの、呼び方を変えるようレティーシャは、教えます。
それは、「領主様」でした。
周りからもそう呼ばれていることをレティーシャは、子供のゴーレムに伝えます。
両手の拳を掲げ、目を輝かせながらレティーシャの言葉を飲み込んだ子供のゴーレム。
生まれて間もないためなのか、単純なのかわからないが、順応な子供のゴーレムを迂闊にも可愛い、とレティーシャは思います。
初めてレティーシャとエルデンの前に現れた子供のゴーレムの掛け声によって、次々孵化場の水からゴーレムが誕生します。
まるで地獄絵図のように水の中から飛び出す頭や腕だけの全身の見えないゴーレムの姿を目の前にしたレティーシャとエルデンは、開いた口が塞がりません。
レティーシャとエルデンを親として慕う子供のゴーレムたち。
そんな魔族である彼らを従わせることができたなら、人間として初めての快挙になるかもしれない、と二人は思います。
ハルステッドへゴーレムたちを連れて帰ったレティーシャとエルデン。
一晩にして大家族となった二人は、予想外に子供が出来てしまったことに困惑しました。
アレクサとバスティアン、カサロが子供たちの面倒を見ています。
しかし、彼女たちには店を運営するにあたり、これから子守りをする時間がありません。
そうとはいえ、他のハルステッドの人に世話を頼むとしても、いくら子供だからといって一般人が魔族のそばにいるのは危ない、とレティーシャは考えました。
悩むレティーシャに、エルデンは率先して育児に協力的な姿勢を見せました。
たくさんの子供相手にエルデンは、自身以外にも頼もしいベビーシッターをレティーシャに紹介します。
エルデンの紹介した5人は、各自、棺や弓、紐、音楽、野生の特性を持ち合わせた、暗黒界で知り合った戦士たちでした。
話を快諾した戦士たちは、それぞれの長所を生かした子守りを始めます。
彼らの能力の高さに驚くレティーシャに、エルデンはイクメンを発揮します。
子供のことは任せて、店に専念してほしい、とエルデンはレティーシャに伝えました。
エルデンの子供をあやす姿にときめくレティーシャ。
・ベレアルによる営業の心得
休業して6日目の店の前には、相変わらず魅惑な食べ物を求めて二匹のスナネコが来ていました。
まだ営業していないことに、不満を募らせるスナネコに、レティーシャはまだ休業中であることを伝えます。
スナネコは、早くあの料理が食べたくて仕方がないことをレティーシャに忠告しました。
いつ再開するのか問いただすスナネコに、レティーシャは改装が終わったため明日から営業することを話します。
目を煌めかせるスナネコたち。
新しくメニューがコース料理となり、限られた人数分しか提供できないことをレティーシャは、説明しました。
料理を独占したいスナネコ二匹は、今の話しは内密にしておこう、と話し合っています。
しかし、それでは計画が狂ってしまうためレティーシャは、慌てて話を付け加えました。
それは、その二匹のスナネコには優遇して料理と席を準備することでした。
喜ぶ二匹のスナネコに、レティーシャは水晶宮での告知をお願いします。
誰よりも見栄のはりたがるスナネコにとって特別扱いされること、さらにあの料理が食べられることが前提とされた好条件に、乗らないことはありませんでした。
そして翌日、水晶宮に客が一人もいないことに驚き、従業員に怒りをぶつけるベレアルの姿があります。
客を引き留めるために、手は尽くした、と話す従業員の言葉にも、ベレアルは耳を傾けません。
従業員からレティーシャの運営する店に客を取られてしまったことを聞いたベレアルは、怒りを滲ませます。
その頃レティーシャの店は、行列のできる繁盛店となっていました。
配布された順番待ち番号も底をつき、入場に制限がかかります。
あまりのスナネコの多さに驚くレティーシャのそばで、カサロはあることに気がつきます。
それは、誰から見てもスナネコたちの顔つきや目つきが常軌を逸していたことでした。
料理を求めて群がるスナネコたちに、恐れと不安を抱くカサロとレティーシャ。
猫が好んで食べる「~チュ~」が、ここまでひどくスナネコたちの欲求に歯止めが効かなくなるとは、レティーシャも考えていませんでした。
店の外で、料理を食べたいために番号札を奪い合うスナネコたちの様相に、レティーシャは「~チュ~」の危険性を感じます。
番号札を配布していたアレクサに、レティーシャは札を持ったスナネコを店に入れたあと、扉を閉めるよう指示しました。
扉を閉めたレティーシャが振り返るとそこには、マントを頭から深く被る人物がいました。
不審に思うレティーシャに構わず、意味深なことをその人物は話します。
それは、店で提供される料理に中毒性があるのではなく、スナネコたちのそれを求める気持ちが料理に、恐ろしい効果を与えたことでした。
そして、そのため水晶宮では希少なモノを扱う際には気をつけていた、と話すその人物はマントの奥からレティーシャを見据えます。
レティーシャを素人の商人であると侮辱したのは、大悪魔ベレアルでした。
マントを凪払い、引き締まった体と煌びやかな装飾品を身につけたベレアル。
ベレアルの存在に気がついたアレクサ、バスティアン、シェフは逃げる体勢を取ります。
一方で、ベレアルが来ることを覚悟していた態度を見せるレティーシャ。
そんなレティーシャに、ベレアルはこの店の経営者かどうか、怪しく聞きました。
3.旦那が美貌を隠す訳【第37話】感想と次回【第38話】考察予想
まだ若いエルデンが、子供をあやすことに長けていて、尊敬します。
レティーシャの思惑通り、事が進む中で、どうやってベレアルを潰していくのか楽しみです。
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4.まとめ
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