「旦那が美貌を隠す訳」は作家Hararaさん、Gabi Namさん、Jungyeonさんの作品です。
2.旦那が美貌を隠す訳【第42話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・代償
小規模な集落に住む農業を営むおじいさん。
彼の住む集落は、魔物から襲われることがあるため、権力者に対して定期的に食べ物を献上していました。
しかし、近頃は天候も悪く、献上品である野菜がうまく育ちません。
万が一、献上できなければ間違いなく、権力者はこの集落を見捨てるはず、とおじいさんは頭を抱えていました。
そこに、人間の言葉を話す小動物がおじいさんに話しかけます。
その小動物は、おじいさんにある提案をしました。
小動物の話しに耳をかたむけるおじいさん。
小動物の提案は、自分の仲間たちと共に別の集落から食べ物を運んでくることでした。
悩みを解決する条件として、小動物はおじいさんの心に目をつけます。
悩んだ末、おじいさんは小動物の提案を飲みます。
自分以外の誰かのためにおじいさんは決断しました。
約束通り、小動物は食べ物をおじいさんの集落に運んできます。
問題が解決し、安堵したおじいさんは、少し日が立った頃に、絶望的な話しを耳にしました。
それは、近くの集落が魔物に潰されたことでした。
その集落は、小動物が盗んだために、権力者に食べ物を献上できなかったようです。
そして、その集落には、おじいさんの一番上の娘が暮らしていました。
責任と悲しさのあまりお酒を止められなくなったおじいさんは、妻であるおばあさんや娘に当たるようになりました。
家族を守るために、悩むおばあさん。
そんなおばあさんに、長い爬虫類が声をかけます。
長い爬虫類は、おばあさんの悩みの解決策として、おじいさんを毒で亡き者にすることを進言しました。
そして、その代償として長い爬虫類は、おばあさんの心を欲しがります。
計画通り、おじいさんに噛みついた長い爬虫類。
おじいさんが亡くなったことで、野菜が実らず、動物も家族も飢えていきました。
その光景を目の当たりにした、おじいさんのもう一人の娘は、悩みます。
そのとき、娘の前にいた角の生えた哺乳類が、男性の姿になりました。
その男性の容姿は、魅惑的で艶めかしい出で立ちです。
優れた美貌を持つ男性に、娘は目が離せません。
そんな娘に、男性は優しい目と言葉で生活に困らないほどの金銭的な援助を申し出ました。
そして、その対価として娘の心と体を求めました。
目の輝きを失った娘が素直に従ったその男性は、小動物や長い爬虫類に化けていたベレアルでした。
・初心に戻って
輝きを失った目のままベレアルの屋敷にいる娘・・・。
横向きに寝そべるベレアルは、ひざまずくバイセンを問い詰めていました。
その内容は、バイセンの領地内でレティーシャが商いをしていることでした。
しかし、バイセンは言い訳をしています。
レティーシャが悪魔であると思い込まされていたことでした。
そのレティーシャが、人間とは知らなかったとバイセンは、言葉を返します。
ベレアルは、バイセンの顔を掴み虚偽は無用、と圧をかけます。
嘘と分かっていながらもバイセンの真意までは、ベレアルは分かりませんでした。
なぜなら、バイセンの持つアーティファクトの効果に邪魔されて、ベレアルの心を見ることができないためです。
ハルステッドからバルロッサを奪取することが目的だったベレアル。
しかし、奪う前にレティーシャから挑発的な営業妨害を受けたことで、ベレアルは苦戦していました。
さらには、店を潰そうにも顧客を虜にする料理の作り方を知るまで迂闊に攻撃できません。
真っ向勝負で挑んでくるレティーシャの態度から、まだ先方に作戦があるかもしれない、とベレアルは考えを巡らせます。
対峙したレティーシャから発せられた言葉の意味について疑問を抱きながら、今後の行動を模索します。
そこで、うり坊の魔物にベレアルは指示をしました。
それは、体の小さい魔物を使いバルロッサを偵察することでした。
そばに無造作に置かれた金貨を拾い上げたベレアルは、人間であるレティーシャと相まみえるつもりでした。
あくまでも勝負に勝つのは自分である、とベレアルは好戦的に金貨を指で跳ねます。
そして、レティーシャの心も手に入れるつもりでした。
ハルステッドでは、アレクサがレティーシャとエルデンが常にそばにいれるよう配慮をし、計画を立てていました。
そして、寝るときも共にいられるようアレクサは、バスティアンに報告しておくことを二人に確認を取りました。
挙動不審になる二人に、バスティアンは気の利いた行動をします。
それは、二人で一つのベッドには寝られないので、違う物を準備することでした。
焦る二人と違い、バスティアンはいたって冷静です。
そして、用意されたベッドは、なんと2段ベッドでした。
2段ベッドの上で眠ることになったレティーシャは、変な誤解をしていた自分に涙を流しています。
しかし、下に眠るエルデンを意識して眠れるか心配になります。
突如、横に現われた美しいエルデンに悲鳴を上げるレティーシャ。
慌てて顔を隠すエルデンは、翌日の起床時間についてレティーシャに聞くつもりでした。
エルデンと同じタイミングで起床することをレティーシャは、伝えます。
そして、下に眠るエルデンを覗く眠る前の挨拶をしました。
結婚当初のレティーシャにも言われたその言葉を思い出した胸元のはだけたエルデンもまた、レティーシャに同じ言葉を返します。
その言葉を最後に、眠りにつこうとする二人の顔は紅く染まったままでした。
3.旦那が美貌を隠す訳【第42話】感想と次回【第43話】考察予想
バスティアンとアレクサの対応の仕方がわざとなのか、不本意なのか・・・会話のやりとりと結果が面白いです。
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4.まとめ
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