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1.九尾の狐とキケンな同居【第166話】あらすじ
~まるで新郎のように~
まさかの緊急事態に、凉子を呼び寄せる亮。
その緊急事態とは、茜の家族との初対面です。
突然呼び出された凉子は、皮肉を言いました。
しかし、言葉のいい間違えを亮に直されます。
あまり乗り気ではない凉子に、亮は凉子もまた同じ立場であることを実感させます。
そのことに気がつく凉子は、亮と互いの利益のため協定を結びました。
卒業作品の会場では、成春が茜に花束を送っていました。
世間話の中で月日が流れたことを二人は、話しています。
成仁を探しに成春が行くのを茜は見送りました。
成春との会話の最中で茜は、亮の存在に気づいていました。
トレンチコートをはじめとして、統一された白を身に纏った亮。
腕には、ユリや胡蝶蘭で埋め尽くされた花束。
偽りのない姿で亮は、現れます。
ただえさえイケメンな亮の改めた格好に、茜は赤面しました。
そこに、まだ来れない両親に代わり、葵が先にやって来ます。
亮が彼氏だと紹介された葵は、信じられません。
亮が挨拶してもなお信じられない葵。
「脅された・・・?」と疑う葵に、茜は喧嘩腰になりました。
そこにやっと到着した茜の母親が話に入ります。
茜は言葉を詰まらせながら、亮が彼氏であり教授であることを紹介しました。
改まって席に着き亮を含めて話し合う家族。
すでに同居していて、経緯を話す茜の言葉に茜の父親は、頭を押さえます。
そして、家に帰ってくるよう言いました。
2.九尾の狐とキケンな同居【第167話】あらすじ
~結婚!?~
父親の意見をはっきりと拒否する茜。
もともとは、家族の後押しがあって家を出たことを茜は話として持ち出します。
一方的に茜に父親は言い負かされます。
亮は、茜を宥めますが収拾がつきません。
そこに、母親が話をまとめました。
もっとも自然な流れとして、教授の亮と学生の茜からの関係ではなく、同居後に亮が教授となったことです。
たとえそうだとしても、やはり教授と学生との関係は、世間的にどうかと悩む母親。
そんな母親に、何と答えればいいか亮も悩みます。
そして、言葉が出てこない亮は美しい美貌から作られる笑顔で乗り切ろうときました。
母親もそんな亮の作戦に気がつきます。
唯一かなり真剣な父親が、再び会話に入って来ました。
やはり同居は許せない、という父親は、またしても茜にねじ伏せられます。
ところで、初めて会った気がしない、と母親は言いました。
亮と茜は、しどろもどろとなり誤魔化します。
普段は何も言わない母親も今回ばかりは、父親の意見に賛成でした。
反発しようとする茜の手を亮は、握ります。
そして、亮は茜に代わり二人の関係は、話した通り嘘ではないことを伝えました。
もっと早く挨拶をするべきだったことも謝ります。
亮の受け答えが完璧、と両親は思いました。
父親は唐突に、亮に質問します。
それは、武道の経験があるかどうかでした。
もちろんあることを伝える亮。
両親のいう通り茜を家に帰すことを亮は決めました。
別れ際に、母親は亮と話します。
それは、やはり大学生である茜が同居しているのはまだ早い、という話でした。
そんな 母親に、亮は言います。
それは「結婚なら・・・」でした。
顔を赤くする母親は、茜本人に言うべきと話します。
しかし、茜はきっと嫌かも知れない、と母親は言いました。
その言葉の意味が理解できない亮。
3.九尾の狐とキケンな同居【第168話】あらすじ
~プロポーズ?~
引き留めてほしい茜は、念押しで亮に聞きます。
すぐそばで待機する父親に目もくれず、もう一度茜は、亮に確かめます。
何としてでも茜を家に連れ戻すため、迎えにきていた父親に、茜は苛立ちました。
父親は、亮への挨拶を済ませます。
亮は、茜に連絡することを伝え別れようとしました。
落ち込む茜は、車に乗り帰って行きます。
広く暗い部屋で一人となった亮は、天井を見つめます。
目を見開く成仁(なりひと)と口を押さえる茜は、由美と順からの話に言葉を失っていました。
その話の内容は、「結婚」することでした。
塞き止めていた言葉が、盛大に溢れだす茜と成仁。
プロポーズされたから結婚する意思を淡々と話す由美に、成仁はあることを聞きます。
それは、先に子供が・・・でした。
そうではないことを順は、伝えます。
それにしても実感が湧かない茜に、由美は色々と応えました。
それは、すぐにではなく就職先が落ち着いてから結婚すること、お互いが認めあっているた年齢的に早いことも関係ないことでした。
二人の考えに、感心する茜と成仁。
順は、茜に質問します。
それは、亮との将来についてでした。
将来が結婚だけとは限らないと茜は、考えています。
そこに、亮から連絡が入り茜は、店を出ようとしました。
しかし、茜よりも先に成仁が筆頭となり、亮を見るため店を出ます。
車のボンネットに寄りかかり待機する亮に、茜は声をかけました。
由美たちは、亮に改めて自己紹介をします。
亮は、茜からよく話を聞いていたことを話します。
そんな亮に、由美はいつか時間をしっかり取って話がしたい、と圧をかけまた。
とりあえず由美たちを店へ戻す茜。
茜は、亮に謝ります。
しかし、亮は機会があればみんなで食事をしよう、と言いました。
車内で、亮は由美の去り際に放った言葉について聞きます。
それは、「結婚式」でした。
その回答に、茜は二人が結婚することを話します。
それを聞いて考える亮は、茜に質問しました。
それは、結婚についてです。
ハンドルに両腕を置き、首を傾げながら茜を見る亮。
「人間になったら結婚・・・」
亮からのプロポーズに、汗ばむ茜でした。
4.九尾の狐とキケンな同居【第169話】あらすじ
~もう少しだけ~
茜の反応が頭にこだまする亮。
思ってもみなかった茜の返事に思わず、プロポーズではなくただの質問である、と亮は言い直します。
そんなに気負わないでほしい、と話す亮の言葉になおさら圧を感じる茜。
陰鬱な雰囲気のまま車で茜の家に到着した二人。
さきほどの話をなかったことにしたい、とうつむく亮に茜は質問します。
それは、なぜ結婚したいかでした。
亮にとって大事なことなのか聞く茜に、亮は何よりも茜の意見が大切と答えます。
その返答に、茜もまた一旦落ち着かせてから答えることを伝えました。
その後亮は、凉子に相談します。
亮が人間ではないため、結婚を断られたのではないか、と凉子は茶化します。
人間ではなく狐である自分を受け入れてくれた茜が、それを理由に結婚に対して消極的だとは考えにくく、それ以前に、まだ不完全な自分が故だとしても、茜の反応が腑に落ちない亮。
それにしても亮が結婚を考えていることに驚く凉子。
亮のこれまでの彼女が知ったら・・・と話を盛り上げます。
ともあれまず人間になることを勧める凉子は、そうすれば茜の考えが変わるかもしれないと言いました。
窓の外を見下ろす茜の母は、ゴミを捨ててくる、と葵に言い出掛けます。
外に出ると、家の前に亮がいました。
母親は、亮に家にあがるよう言いますが、亮は茜の顔を見に来ただけ、と言います。
そんな亮に、母は茜が異性と出掛けたことを伝えました。
茜が出掛けていたのは、父親とでした。
父親に、亮との関係を黙っていたことを謝る茜。
父は、亮の職業や容姿を褒め、どうせなら結婚まで!と突っ走ります。
またしても「結婚」という言葉に茜は拒絶しました。
付き合うなら結婚が前提、結婚の良さを語る父。
結婚が嫌な茜が、同居をしていることを父は、指摘します。
結婚は、家での事や金銭面で互いに支えあい生活するものであり、まだ学生である茜にその覚悟があるか聞きました。
父の言葉に納得する茜は、学生ではなくなった時に、全て許可してほしい、と言いました。
5.九尾の狐とキケンな同居【第170話】あらすじ
~まずは同居から~
一人前の社会人となり、人生に責任を持てるようになった際には、全て受け入れてほしい、と父に話す茜。
どんなことかわからないため聞く父に、茜は母の智栄美は承諾してくれたことを伝えます。
何もいいかえすことがなくなった父。
その頃、智栄美から茜が男性と出かけていることを聞いて亮は動揺していました。
男性とは無害な父親であるが、亮の初な反応が楽しくてつい智栄美は意地悪をします。
心配で電話をかけてもいいか聞く亮に、智栄美は、男性が気分を悪くするかもしれない、と快諾しません。
恋人である自分がその男性に気を遣うことが腑に落ちない亮。
そこに帰ってきた茜と父親も見た亮は、口元を手で押さえ安心かつ少し疲れを感じます。
状況が飲み込めない茜。
茜と二人っきりになった亮は、直接会って話がしたくて家まで来たことを話します。
それは、結婚についてでした。
亮はこれからもずっと茜のそばにいたいため、それを形とするなら結婚が一番である、と思ったがため突然茜に対してプロポーズのような質問をしてしまったことを伝えます。
何よりも茜の考えが大事であり、答えがほしいわけではない、と亮は言いました。
しかし、茜は質問に対して答えを用意しています。
聞きたいような聞きたくない亮。
すぐ答えるかと思いきや、茜は日時を指定し、その日に話すと言い、亮を家に帰るよう促しました。
後日、亮は茜から由美と順の結婚式の話を歩きながら隣で聞いています。
式では、自分か成仁がブーケを取らなければならない、と茜は話しました。
ブーケは、結婚したい人が受けとるものである、と説明する茜。
結婚する気がないから茜は、ブーケを取らない、とふいに問いかける亮に、茜は思わず結婚について答えてしまいそうになります。
慌てる茜に、いっそのことはっきり断ってほしいと亮は言いました。
しかし、あくまでも茜はまだ答えません。
時間が経つのが遅く感じる亮は、頭を抱えます。
早く時間が過ぎる方法を探す亮に、涼子は映画鑑賞を進めました。
涼子の通り、映画鑑賞に時間がかけれた亮。
一方で、パソコンの前の椅子にに座る茜は、メールをの内容を見て嬉しさを手で押さえます。
そこには、就職先からの採用通知が書かれていました。
指定された日時となったため慌てて亮は出かけます。
目的の場所に到着したもののあまりにも早く返事が聞きたいため、車のパーキングを亮はし忘れました。
動く車を見た茜は、亮にそのことを伝えます。
車をきちんと停車させた亮は、茜の前に立ち答えを求めました。
結婚は選択肢の重要な1つであり、その結婚に対して亮がかなりの重点を置くなら・・・結婚はしない、と話す茜。
しかし、結婚したくないのが亮を嫌いになったからではない、と茜は言いました。
理由は、誰かの付属ではなく自分の人生を歩んでいきたいため、と茜は伝えます。
茜の返答を聞いて、膝から崩れる亮。
亮の中で張りつめていたものがほどけたようです。
亮にとって、これからの人生を茜と共に生きられたら、それだけで十分と感じました。
座り込む亮を心配していた茜の顔は穏やかに笑います。
亮の前に同じように座る茜は、ある提案をしました。
それは、同居から始める、ことです。
ふと浮かび上がる二人の小指をつなげる赤い糸。
山の神は、そんな赤い糸で結ばれた二人を見守っています。
・九尾の狐とキケンな同居【第171~175話】あらすじ
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