「まずは片思いから」は作家gillzoneさんの作品です。
2.まずは片想いから【第28話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・夢で見る現実
誕生日の歌と共に、明香里の眼下に広がるのは、好物のチョコレートケーキの上に立つ蝋燭の温かい灯火でした。
明るい笑顔で喜ぶ子供の明香里の誕生日を両親は、お祝いします。
家のインターホンが鳴ることで、明香里は玄関に向かいます。
母親が、友達が来たのではないか、と話しました。
幸せな気持ちのまま玄関の扉を開けた明香里。
しかし、扉の先には暗い空間が広がっており、白いモヤがうごめいていました。
恐怖に戦く明香里は、母親に助けを請うため振り返りますが、そこにはもう両親はらず、暗い空間となっています。
ひとりぼっちになった明香里は、両親を呼びますが返事が返ってきません。
そして、次に感じたのは、丸い光が二つと車のクラクションの音でした。
・誕生日
携帯のアラーム音で目を覚ました明香里。
携帯の画面は、5月15日の8時を知らせています。
リビングに降りた明香里は、紘も含めて誰もいないことに気がつきます。
出かける旨の書かれた紙を見つけた明香里。
そこには、ご飯を食べたら後片づけもするように、と書かれていました。
ふと、台所にある鍋に明香里は、目が行きます。
期待していないものの鍋の蓋を開ける明香里。
やはり鍋には何も入っていませんでした。
とりあえず簡単に出来る料理を作り、後片づけもし終えた明香里は、寝間着のままソファーの上で寛いでいました。
本を読みながら、大和を思い浮かべる明香里は、足をバタつかせ恥ずかしい気持ちになります。
なぜなら、今日が大和と会う約束の日だからでした。
夜の7時になり、服を着替え髪を梳かす明香里。
ふと机に置かれた携帯に目を向けます。
大和から何も連絡がないため、不安になる明香里は、連絡をしようにも大和の連絡先を知らないことに、落ち込みます。
着替えた状態のまま机に頭を置き、虚ろな目で連絡を待つ明香里。
携帯から聞こえる通知音に過剰に明香里は反応します。
急ぎながら緊張した面持ちで、携帯を覗く明香里。
通知の相手は、紘からでした。
紘は、明香里にある二択を与え、早く選ぶよう促す通知を送ってきています。
帰ってきた紘を玄関で出迎える明香里。
明香里の前に差し出されたのは、火の灯された蝋燭が乗ったチョコレートケーキでした。
明香里の誕生日をお祝いする紘。
明香里は、紘の顔を見上げ、ケーキに目を落とします。
そんな明香里に、紘は蝋燭の火を消すよう促します。
明香里は、願い事をしてから消す、と言い両手を組、目を瞑りました。
そして、火を消した明香里に、紘はもう一つ何かを渡そうとします。
そこに明香里の携帯が通知音を知らせます。
慌ててその場をさろうとする明香里は、紘にすぐ戻る旨を伝えました。
明香里がでていった玄関を見つめる紘。
急いで階段を降り、マンションの外に出た明香里。
そんな明香里をスーツを来た大和が呼びます。
遅くなったことを謝る大和は、明香里のために誕生日プレゼントを渡します。
誕生日であることを大和が知っていたことに驚く明香里。
お礼を伝える明香里は、大和と会えたことでより一層喜びを感じていました。
誕生日を家族に祝ってもらったか聞く大和に、明香里はもちろん、と笑顔で応えます。
そんな明香里に、大和は嘘をつかなくても大丈夫、と言いました。
明香里の全てを知っているわけではないが、誰にでも辛い過去があり、たまにはさらけ出してもいいもの、と大和は話します。
それは、大和自身がそうであったためです。
そんな大和の言葉に涙を流す明香里。
明香里の涙を大和は、受け止めます。
3.まずは片想いから【第28話】感想と次回【第29話】考察予想
複雑な気持ちです。
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4.まとめ
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