「まずは片思いから」は作家gillzoneさんの作品です。
2.まずは片想いから【第40話】ネタバレとあらすじ
※ネタバレ注意!!
・穴があったら
虫の鳴き声だけが聞こえる静まり帰った暗闇の中、明香里は大和に話しかけます。
大和が世話をしている猫が元気かどうか、明香里は聞きました。
大和は、せりに猫を返したことを話します。
それを聞いた明香里は、せりが以前大和を呼び出していた女性である、と頭で考えます。
深く考える間もなく、突然現れたカエルによって二人の意識は持っていかれました。
カエルを手の甲に乗せる大和と同じ高さに屈む明香里。
カエルが可愛い、と同じ気持ちを共有する二人。
大和の手から明香里の顔に跳ねたカエルに、明香里は驚きます。
明香里の驚いた様子が面白く、笑う大和。
大和は、尻込みする明香里の手を掴み、汚れを払って上げます。
大和の一挙一動に、強く鼓動を打つ明香里は、再び他の生徒が話していた内容を思い出しました。
それは、大和が女性に対して隙を見せないことでした。
なぜ大和が自分に優しいのか聞きたいことが衝動に陥る明香里は、唾を飲み込み喉を鳴らします。
そして、思いが声となった明香里は、大和に聞きました。
それは、なぜ自分に優しいのかどうか、です。
辺りが暗く、大和の顔がはっきり見えないことで大胆な質問をすることができた明香里。
以前から自分を丁寧に扱ってくれる、と明香里は大和に話しました。
少し黙る大和は、自分が意地悪な人間ではない、と答えます。
目の前にいるのが美咲や紘だとしても同じような態度をするのか、と明香里は聞きました。
その通り、と笑顔で返す大和は、明香里も含めて大切な生徒であるため、同じように扱う、と言います。
そのように言い終えた大和は、明香里の顔を見ました。
呆然とする明香里は、大和にもう寝ることを伝え、慌ててその場から離れて行きました。
寝る前の挨拶をし終えた大和は、おもむろにズボンからタバコを取り、吸いだします。
そして、自分にしっかりするよう、助言しました。
空を見上げる大和。
その頃明香里は、勘違いであったことに、恥ずかしさでいっぱいでした。
心で思ったことを言葉にしてしまうと、現実を帯てしまうため、よくよく考えると言葉に出さない方が良かったのかもしれない。
・伝えなければ
深く眠ることのできた美咲は、鳥の鳴き声と共に、目覚めの良い朝を迎えました。
すでに明香里が起きていることに気がついた美咲は、明香里に話しかけます。
明香里は、とても良く美咲が眠っていたため孤独だった、と涙を流しました。
腕がケガで使えないため美咲に頭を洗ってもらった明香里は、水の冷たさから美咲に少し愚痴を伝えていました。
しかし、美咲は明香里があまりにも動くため服が濡れてしまった、と文句を言います。
そのような会話をしながら部屋を出た明香里は、自動販売機で飲み物を買う大和に出会いました。
深くお辞儀をする明香里は、自然にできたのではないか、と内心緊張します。
なぜなら、昨晩の出来事が、大和に気持ちが伝わってしまったのではないか、と焦った明香里が誤魔化すために、普通を装っていたためでした。
明香里の勢いの良さに飲み物を溢してしまう大和。
行き先が遠方のため、歩いて向かう明香里と紘は、早めに出発するよう女性の教師が伝えます。
明香里は、紘と共に先に出発することを笑顔で答えました。
美咲は、バスで向かうようです。
教師は、紘が一緒にいるため安心である、と言いました。
そんな二人を見つめる大和。
少しして、荷物を運ぶ大和は、女性の教師に明香里と紘が出発したかどうか、聞きます。
二人とも出発した、と聞いた大和は、自分も同行しようと考えていた、と話しました。
そして昨晩、明香里に伝えられた内容を思い出す大和。
歩いて向かう明香里は、まだ目的地に着かないのか紘に聞いています。
すると反対側の道に、小さな子供が座っていました。
その子供は、明香里を見るや否や助けて欲しい、と言います。
迷子になったため、鞄に書かれた住所まで連れていってほしい、とお願いしました。
あまり困っていなさそう、と明香里は子供に対して第一印象思います。
紘が検索すると、すぐ近くであるため案内することにした二人。
道中、子供は二人が恋人同士なのか質問します。
どうやら子供は、祖母に男女が歩いていたら恋人である、と教わっていたようです。
教えない、と話す紘に子供はむきになりました。
子供を軽くあしらう紘に、子供は祖母に会うときっと怒られるだろう、と反抗的な態度を取ります。
前を歩く明香里に目を向けた紘は、子供の言われた通り、大きいだけであって気持ちを伝えられていない自分が、子供よりも迷子である、と自覚します。
3.まずは片想いから【第40話】感想と次回【第41話】考察予想
複雑・・・
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4.まとめ
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