【第②話】半妖の夜叉姫、感想・ネタバレ

三匹の姫

森の中でとわは双子の妹せつなと一緒に暮らしていました。

森の中を駆け回り、食事を取るとわとせつなはお互い助け合い、仲が良かったです。

ある夜、木の根元で眠っていると、動物たちが逃げまどっていました。

火事が起きていたようで、とわもせつなを連れて逃げ出します。

せつなの手をひいていたとわは、走って逃げる動物に驚き、思わずせつなの手を放してしまいました。

せつなの元に駆け寄り、走って行ってしまったことを謝るとわ。

そんな二人に、火の燃え移った木が倒れてきます。

それに気がついたせつなは「危ない!」ととわを突き飛ばしました。

木が二人がいた場所に倒れこみます。

せつなの身を案じたとわは、すぐさま飛び確認します・・・。

しかし、いるはずの場所にはせつなの姿はなく、匂いで確かめようとするも、火事のせいかせつなの匂いがしませんでした。

すると、遠くからとわを呼ぶせつなの声が!

とわは声の方に走り出し、せつなを呼びます。

突然、とわの左目が輝くと同時にとわの背後にねじ曲がる空間が現れました。

吸い込まれるとわは姿を消し・・・。

日暮家の飼い猫であるブヨが近寄る先には、倒れこむとわの姿がありました。

気絶していたとわは、時代樹の前にいました。

とわに迷子かな?と話しかける一人の男性がいました。

彼の名は、日暮草太と言います。

とわを心配する草太におびえるとわ。

とわの姿に何かを感じ取った草太は、「君はずいぶん遠くから・・・」と話しかけました。

一方のとわも、草太のことを「この人は大丈夫・・・」と感じ、せつなを一緒に探してほしいと草太にお願いします。

草太とせつなを探すが、せつなは見つかりませんでした。

どうやらとわは、時を超えて令和の時代にタイムスリップしたようです。

あれから10年とわは草太が拾い日暮家の養女として育ててくれました。

日暮とわを名乗るようになったとわは、あの日のことは夢ではなかったのだろうかと思うくらいに記憶が薄れてしまいます。

しかし、せつなのことは夢ではない!と確信するとわでした。

「とわ姉ちゃんおはよう」と日暮芽衣がとわに言います。

今日から新しい学校に通うとわにまたケンカをしたらだめだよ、と言い学校に登校していきました。

芽衣は草太の本当の子供で奥手で弱気、器量の良いとわの大切な妹です。

芽衣を可愛がる本当の理由は、せつなを見つけられなかった代わりにしているだけなのかもしれない・・・。

新しい学校の制服に着替えるとわの姿は、男の子の格好をしていました。

「また、男の子の格好を!」と草太が注意します。

とわが男の子の格好をする理由はケンカがしやすいためだからです。

今度の学校は女子高のためケンカをする必要はない、と草太は言いますが「わっかているよ」と言い学校に向かいました。

女子高に転校してもケンカはなくなりません。

なぜなら、ケンカしてやっつけた相手はまた現れるからでした。

登校中、現れた不良たちは再びとわに立ち向かいます。

あっという間にやっつけるとわには誰にも敵いませんでした。

小学生の頃に弱い者いじめを止めた時からずっとケンカは続いてしまったとわは、なんでこんなにも立ち向かってくる相手は弱いのだろうと考えています。

学校が変わるたびに増えるケンカ相手。

「あれは、女じゃない・・・」とボコボコにされた人たちは、とわを見て思います。

なんで止めをささないのか、人間的に甘いと、これ以上は・・・と思う不良たちは、ある人物に頼むことにしました・・・。

“聖ガブリエル学園”学校のチャイムが聞こえるが、まだ学外のとわは初日から遅刻はまずいと、あたりを見わたし誰もいないことを確認し、すでに閉まっている門を軽々と飛び越えていきます。

「退治屋!?」

退治屋という生業があることを知った賞金稼ぎのもろはは、のんびりと耳を掃除しています。

「この紅夜犬を退治する!?」刀を抜くもろは、倶利伽羅丸(くりからまる)の龍の餌食にする、と言い退治屋に立ち向かいました。

どうやら麓の村人たちの依頼で、村を襲っている犯人とされたもろはを退治屋が倒しに来たようです。

雲母に乗って現れたのは飛来骨を使う翡翠でした。

もろはに飛来骨を投げるが、もろははかわします。

「村人?何かの間違い・・・」と全く身に覚えのないもろは。

もろはは、山から出ておらず退治する獲物を待っているだけのようでした。

それでももろはを妖怪だと思う翡翠はもろはに立ち向かいます!が「待て!」と翡翠を止める言葉を発する者がいます。

「琥珀の叔父上!?」

琥珀は村を襲っているのはもろはではないと気がつくも、遅かったようでした。

「紅をさすと、国くずしの紅夜叉となる・・・」怒ったもろはは、貝殻の中にある紅色の液体を口に・・・!?

気配を察したもろはは、すでに自分の首元に長刀があることに驚きます。

「おもしろいものとつるんでいる・・・」と笑うもろは。

「お前、半妖だろう?・・・実は私も・・・」

もろはの背後を取った少女は、妖怪退治屋になったせつなでした・

話に聞く耳を持たないせつなは、もろはに斬りかかります。

加勢に加わろうとする翡翠に名前を呼ばれたことで、せつなの名を知るもろはは、せつなの持つ長刀を賭けて戦いました。

もろはと戦うせつなの右目が輝きだします。

「お前、まさか!?」と驚くもろはせつなも“虹色真珠”を持っているのかと聞きました。

そこに、“虹色真珠”を狙うムカデ妖怪、三つ目上樃が現れました。

村を襲っていたのは、この妖怪のようです。

意識が遠のいていたせつなを助けた翡翠。

「待っていたぜ!」もろはの貝殻の中にある紅色の真珠・・・。

もろはも、ムカデ妖怪を待ち受けていました。

賞金を得るためムカデ妖怪に斬りかかるもろは、

しかし、妖怪の体は固く刀が刺さりません。

妖怪から離れるもろはは、弓を持ち封印の矢を放ちました。

紅夜叉に霊力があることに驚く琥珀・・・。

もろはの懐から紅色真珠が飛んでいき、引き寄せられるように妖怪の口に入っていきます。

真珠を取り込むことで妖力の増した妖怪は、もう一つのせつなの持つ虹色真珠を奪おうとしました。

琥珀の指示で、楓が待つ村に妖怪を引き寄せるせつなと翡翠が載った雲母を妖怪は追いかけます。

担任の希林理に制服のことで教員室に呼びだされたとわは、また親を呼ばれるのかと思いきや、これからは気を付けるように、と注意だけで終わったことに驚きました。

下校の途中とわは、建物を軽々と飛び屋上へと向かい、楽しみである名刀菊十文字の手入れをし始めました。

すると、風の匂いで芽衣の危機を感じたとわは、走り出します。

不良たちによって、捕らわれた芽衣、大ママ、爺は時代樹に縛り付けられていました。

とわをおびき出すことに成功した不良たちは兄貴を連れて、とわに襲いかかります。

とわの強さに関心する兄貴は、人質を逆手に取ります。

怒るとわは、菊十文字を抜きますが人質を取られているため手がだせません。

それをいいことに、とわを傷めつける兄貴。

とわは草太と約束したことを思い出しました。

自分の力、本当の強さを草太以外に見せてはならい・・・。

「ごめん、草太パパ・・・」約束を破り、驚くべき身体能力で芽衣たちを助けるとわ。

「人間じゃない!!」と恐れをなした不良たちは逃げていきます。

「ケンカはダメ!お姉ちゃん」と叫ぶ芽衣に兄貴は呆気にとられました。

すると、パトカーの音が、去る兄貴たち。

「この世界は住みづらい・・・うんざりしていた・・・でも芽衣を悲しませてまで・・・」

女の子は女の子らしくしなくてはならない環境にうんざりしていたとわは、これ以上芽衣を悲しませることを止めるため、決意します。

すると、懐かしい匂いが時代樹の方から漂ってきました。

楓の村までやってきたせつなは雲母から降り妖怪に技を出します。

「我が名はせつな、お前にこれ以上語ることはない、それがおまえの・・・」

「私の獲物だ!」せつなの技を邪魔するもろは。

妖怪に斬りかかるも、捕まってしまったせつなは妖怪に真珠を盗られてしまいます。

金色真珠まで取り込んだ妖怪は妖力をさらに増しました。

すると、時代樹に隠れていた妖怪根の首が、虹色真珠があることで再び蘇ろうと目覚めます。

再び空間が歪み、そこに吸い込まれていくもろは、せつな・・・。

「この匂い・・?、あれは・・・せつな!!」

「我が名を呼ぶのは・・・」

時を超え令和の時代にタイムスリップしたもろはと、せつな。

二人は、体に力が入らずふさぎ込んでいますが、妖怪三つ目が襲います。

「銀の虹色真珠まで!!」と歓喜する妖怪に、せつなを守るため斬りかかるとわ!!

しかし、妖怪の体は固く、菊十文字は折れてしまいました。

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